攻撃目標


アメリカがイラクを攻撃するのか?するとすればいつか?多国籍軍は可能か?

米英の足並みはいまいち揃っていないようである。4日に開催されたアラブ連盟の
定期外相会議でもイラク攻撃を考えているアメリカを批判。
前回の湾岸戦争のようなわけにはいかないようである。

そんな中、中東やアフリカにからむ気になるニュースが報じられている。

・アルカーイダが大量の金塊をスーダンへ輸送。
3日付のワシントン・ポスト紙は、欧州、パキスタン、米国の捜査当局筋の発言として、
金はパキスタンから船に乗せられ、イラン、またはアラブ首長国連邦(UAE)を経由したうえ、
チャーター機でスーダンの首都ハルツームに送られたと報じていた。   (ロイター)

・イラクのナジ・サブリ外相は、米国はイラクに対する新たな軍事攻撃を開始した後、
シリアとサウジアラビアに対しても攻撃を行う、との考えを示した。 4日付のクウェートの
al-Rai al-Aam紙とのインタビューで述べたもの。 同外相は米国について、「外交にジャングルでの
ルールをあてはめようとしている。きょう、彼らがイラクを攻撃するならば、翌日にはシリア、
その後にサウジアラビアも攻撃するだろう」と語り、同国を非難した。 一方同外相は、1990年の
湾岸戦争においてイラクが侵攻・占領したクウェートとの国交正常化をあらためて呼び掛けた。  (ロイター)

・イスラエル紙ハーレツは9月2日、テロ組織アルカイダのメンバー150〜200人がアフガニスタンから
レバノン南部の同国最大のパレスチナ難民キャンプ、アインエルヘルワに逃げ込んでいると報じた。
レバノンに影響力を持つシリアが容認、中には司令官クラスもおり、シリアやイラン経由などで
レバノンに渡ったという。


イスラエルにとっては、ヨルダン越しのスカッドミサイルよりも地続きのレバノン(ヒズボラ)・シリアの方が
より脅威なのである。自ら攻撃しなくとも、アメリカが圧倒的な物量で両国を叩いてくれれば願ったり叶ったり。
もしイラクが生物化学兵器を搭載したスカッドをイスラエルに打ち込んだら核で反撃すると言うだろう。
アメリカはそれをなだめ、変わりにイスラエルの望みを叶えるべく、アルカーイダ潜伏を理由に空爆。

シオニストであるシャロン首相の持論は”大イスラエル構想”である。旧約聖書に基づき、シリア・レバノンなどへ
更に領土を広げたいのだ。夢実現にはアメリカの協力が不可欠。絶好のチャンス到来である。

アフリカへ戦線を拡大し、新たな戦場を開拓したいアメリカにとってはエジプトと国境を接するスーダンにも
攻撃してみたいと思うだろう。兵器市場拡大のためにもアフリカは夢の大陸なのだ。
スーダン国民の75%はセム系アラブ人。1983年以降、イスラム法を導入。
1998年8月20日、アメリカ軍はスーダンとアフガンをミサイル攻撃している。
攻撃理由はビンラディンがスーダンに軍事工場を作り、毒ガスを生産しているというもの。
オサマは以前スーダンに住んでいたことがある。

サウジアラビアのファハド国王はガン治療のためジュネーブに滞在中。エジプトのムバラク大統領も
頻繁にヨーロッパを訪れていることからガン、重病説が囁かれている。
調停役として経験豊富な人材は病気で役にたたない。
(ファハドの腹違いの弟、アブドラ皇太子は反米、反イスラエル強硬派。ある意味イスラム原理主義者。
現在サウジの実質的元首。NYテロ実行犯19人中15人がサウジ国籍)
今回はプリンス・スルタン空軍基地は反米感情から利用できないだろう。
カタールのウデイド空軍基地を使うことになると思われる。
果たしてバグダッド限定短期集中攻撃で済むか、中東・北アフリカ戦争に発展するか?
今回は紅海沿岸諸国から目が離せない。

(余談)イラクの動きとして、注目すべきはアジズ副首相である。彼はイラク高官唯一のキリスト教徒である。
ブッシュの”十字軍”発言によってイスラムの国々は反米感情を強めている。

ユダヤ、イスラム、キリスト各宗派による宗教戦争、これらの聖地がエルサレムなのだ。

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