台湾侵攻



2008年夏季オリンピックは中国の北京で行われることになった。
この開催が決定した時、何となく漠然とした不安を抱いた。
”台湾侵攻”である。

”歴史は繰り返す”という。
1936年、ナチス・ドイツはヴェルサイユ条約、ロカルノ条約を破棄、ラインラントへ進駐した。
同年、ベルリン・オリンピック開催。
1979年、旧ソビエトはアフガニスタンへ侵攻、翌年モスクワ・オリンピック開催。
この時のボイコット騒動は僕の記憶には新しい。

”ひとつの中国政策”。世界中の多くの国がこれを認めている。アメリカもしかり。(日本も)
アメリカは一方で台湾関係法に基づき、台湾の民主主義を守る為いかなる軍事侵攻も
阻止すると、いかにもアメリカらしいことを言っている。
これを理由に、台湾が自ら中国による侵攻を跳ね返せるためにと武器を売却しているわけだ。
(商売上手)

北京オリンピックを”ひとつの中国”として開催したいと中南海が考えたとする。
(入場行進の際、”チャイニーズ・タイペイ”は避けたいであろう)
名実ともにひとつの中国としての開催となれば、イコール台湾併合である。

ここで侵攻した場合の他国の反応を考えるとほとんどの国が政策に賛成していることから
堂々と内戦を主張できる。

人道的理由から各国がオリンピック・ボイコットを表明する恐れは?
全く問題ない。近年のオリンピックは開催前後の経済活性化を望む国が
招致活動を行っていた。ソウル、シドニーが失敗に終わったように今では
活性化には役立たなくなってしまった。
もちろん現在の中国の経済成長率を見れば、オリンピックに頼る必要はない。

今や”世界の工場”となった中国。世界中に中国製品が溢れている。
各国がオリンピック自体のボイコットのみならず、経済制裁を行うとしよう。
それはそのまま制裁した国の経済に跳ね返ってくる。

”ひとつの中国達成”と”世界各国が参加するオリンピック”、どちらを取るか?

中国にとってもはや怖いものはないのである。

これに乗じて南沙諸島問題なども一気に片付けようとしたら・・・
アメリカが特殊部隊をフィリピンに派遣して軍事訓練しているのは
本当にテロリスト掃討が目的なのだろうか?

さて、日本への影響はどうだろう?もちろん無関係ではいられない。
”難民”である。台湾侵攻が行われれば多数の難民が発生、日本を目指す。
10年程前、CIAが朝鮮有事の際の難民発生状況をシュミレーションした。
それによると開戦後24時間で10万人、1週間後には100万人に及ぶ
難民が日本沿岸に押し寄せると。
これはあくまで朝鮮半島の場合であるので果たしてどれほどになるか?
さらにはこの混乱に乗じて””からの武装難民を含む”似非難民”も十分想定できる。

台湾旅行を考えている人は早めに行っておいた方がいいかもしれない。

いずれにせよ、平和が一番であることは言うまでもない。
CEOの独り言に終わって欲しいものだ。

※中南海=中国、北京の故宮博物院の西側にある地区。清代の皇宮庭園の一部で、現在は政府の
最高機関の所在地であり、要人の居住地。チョンナンハイ。 (大辞林より)



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