シルバーシート


先日バスに乗った時のこと。始発のバス停から乗ったのだが、発車直前だったため
シルバーシートを除いて空席はなかった。
バスが走り出してもシルバーシートは空いている。周りを見渡すと数人立ってはいるが
若者だったので、僕はシルバーシートに座った。すると中年のババア(またの名を初老のご婦人)が
こちらを睨んでいるのが目に入った。睨み返すと”まったく、シルバーシートになんか座って”
とでも言いたげな表情で目線を逸らした。その後も数人の乗客がこちらを見ていた。

僕が降りるまでもうひとつのシルバーシートは空いたままであった。
この行為に何か問題があるだろうか?老人や障害者が座れずに立っていて、僕が平然と
座っていたなら論外であるが、シートは空いているのである。もし年配の方などが乗ってくれば
すぐに譲れば済む話だ。外見で判断する限り、シルバーシートに座っていても誰も冷たい視線を
送らないような”見た目高齢者”が普通の座席に座っている方が問題だと思う。
おそらくそのような人物はシルバーシートに座ったとして、他が満席になった後、自分よりも高齢者
が乗車してきた場合に立たなければならないのがイヤなのだろう。(と思う)

僕が訪れた国々では今のところ、シルバーシートの類は見たことがない。
シドニーやオークランドのバス内で数度老人に席を譲った経験はある。
日本にはよほど”狸寝入り乗客”が多いのだろう。
”誰かが譲るだろう”、”誰かがやったら次に自分が”という国民性のせいかもしれない。

シルバーシートは指定でも専用でもなく、あくまで”優先席”である。
1日も早い全廃を望む。

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