サハリン2


 東京電力は、07年度から、ロシアのサハリンで、英・オランダ系のロイヤル・ダッチ・シェル、三井物産、
三菱商事が共同で進めている石油・ガス開発事業「サハリン2」から、液化天然ガス(LNG)を
年間100万トン規模で購入する方針を固めた。
東京ガスもすでに購入方針を示しており、サハリン2は事業化に向けて採算に合う需要が確保できる
見通しとなった。今月中にも具体的な事業化計画が発表される。

 サハリン2は、07年に年産480万トンでLNGの輸出を始め、最終的に年産960万トンを目指す。
需要地の日本に近く、LNGをタンカーで運ぶ際の輸送費が抑えられるのが特長だ。
事業化には初期投資として数千億円規模が必要なため、開発側は前提となる需要家探しを急いでいた。
最低でも年300万トン程度の輸出が必要とされるが、日本の景気低迷で肝心の需要が伸びず、難航していた。
今年に入り、ようやく東京ガスの年100万トンが固まったほか、中部電力、大阪ガスも購入する意向を
示している。

 東電は、火力発電所の燃料として国内最大の年間約1600万トンのLNGを購入している。
このうち04年3月に契約が切れる米アラスカ(年間約90万トン)と長期の再延長契約をせずに、
相当分をサハリン2に切り替える模様だ。
 さらに東電は09年末にかけ、インドネシアやオーストラリアの契約も切れるため、価格面の折り合いがつけば、
最終的には年200万トン超をサハリン2から調達する可能性がある。 (朝日新聞 2003/05/02 03:04)

Relationの項で触れたサハリンの天然ガスである。
”今後も原発中心でいく”とパイプライン構想を断り、その後不祥事が発覚、
原発が全て停止に追い込まれた東電。
とりあえずはタンカーで輸入することになったようだ。これなら東電がパイプラインへ設備投資する必要がない。

東電はどこへ行こうとしているのか?原発不祥事発覚当初は”自作自演説”もあった。
曰く、原発を停止させ電力危機を起こし、”原発がないと困るでしょ?原発は現代社会に不可欠なんですよ。
反対運動なんか止めましょう”と。

現時点では逆に、原発がなくても何とかなっている。このままでは今夏の電力危機は避けられないようだが
とりあえず17基もいらないのではないか?

原発中心ではなく、足りない分を原発で補う程度でも良さそうな気がする。
電気を使いすぎる現在の生活習慣を転換する時期だと思う。(遅いか)

原発事故による放射能汚染と火力発電所による地球温暖化なら後者の方がマシ?

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[東京 8日 ロイター] 経済産業省は、電力の需給ギャップが、6月30日の週(7月初旬)にも生じる
可能性があるとの見解を示した。
経産省がきょう午後に設置した関東圏電力需給対策本部によると、今年7〜8月の東京電力の供給力見通しは
5600万キロワット。試運転中の火力発電所の活用などの追加策を含めると6000万キロワットとなる。
しかし、「この数値は発電施設にトラブルが無く安定的に運転した場合の数字」であるうえ、
「酷暑になったときには(最大で)6450万キロワットの需要が想定される」という。 同本部がきょう午後に開催した
第1回会合では、平沼経済産業相が会合の冒頭、「早ければ6月30日(から始まる)の週にも、
ピーク時間帯に電力の需給ギャップが発生する可能性がある」と発言。産業界などに対して、夏休み時期を
7月に前倒しすることや、使用電力の大きい機器の稼動を
ピーク時間外にするなどの節電対策と同時に、東電に対しても追加的な供給力対策も検討するよう求めた。
[ロイター:2003年05月08日 19時38分]

(余談)
暑がりの母は電力危機のニュースを聞いて、今夏は父と共に別荘へ疎開することを決めたようだ。

白装束集団は電力危機になったら東電エリアに移動してくるかも知れない。
(その前に人類滅亡か・・・)

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