劣化ウランに関する情報


劣化ウランに関する情報 国務省国際情報プログラム室


2003年4月1日

 劣化ウランについて誤った情報と根拠の無い不安感が多くみられる。米軍は、劣化ウランが持つ優れた
装甲車両貫通力を利用するため数種類の弾薬に劣化ウランを使用している。

 劣化ウランは自然環境にごく普通に存在する元素である天然ウランの派生物である。
自然環境には少量の天然ウランが存在しており、それを私たちは毎日、吸い込み、食べ、飲んでいるのだが、
それに気がつかない人は多い。
 
 U-235とU-234は、天然ウランの中の放射性の強いアイソトープで、それを抽出して核燃料や
兵器用の濃縮ウランを製造する。劣化ウランとは、こうした放射性の高いアイソトープの大部分が
分離された後に残ったものである。劣化ウランの放射性は、実際には、自然環境にある天然ウランの
放射性より40%低いのである。

 WHO(世界保健機関)は、2001年4月の報告で、「ウランや劣化ウランにさらされたことによる
白血病をはじめとするがんの発生の増加は立証されていない」と述べている。

 欧州委員会の2001年3月の報告書は、「人間が被ばくする経路と現実的なシナリオを考えてみると、
劣化ウランによる被ばくが人間の健康に認められる影響(例えばがん)を及ぼしえない」という結論を出した。

 NATO(北大西洋条約機構)は、2001年1月の報告書で、「今日のデータに基づくと、劣化ウランとがんとの
関連は立証されていない」と述べている。

 1999年、ランド・コーポレーションの劣化ウランに関する研究は、「がんその他の健康被害と、
たとえ大量であっても呼吸や(食物に含まれた形での)摂取を通して天然ウランにさらされることで受ける
放射能との関係を示す証拠は、文献に示されていない」と結論づけた。

 おそらく、劣化ウランとがんとの間に関係がないことを示す最も印象的な例は、劣化ウラン弾を被弾した
装甲車に乗っていて、劣化ウラン弾の破片に当たった湾岸戦争の復員兵20人に関する研究結果であろう。
体内に残っている破片が長さ20oを超える者もいる。これらの復員兵の尿のウラン濃度は高かった。
しかしながら、実際に劣化ウランを体内に持ったまま生活しているにもかかわらず、白血病、骨肉腫、
肺がん、腎臓病を発病した者は1人もいなかった。さらに、彼らの子供たちについて出生異常は
一件も報告されていない。1999年に行われた研究では、「これらの人々のうち誰一人として、現時点で、
ウランにさらされたことと関連する臨床上の悪影響を示す証拠は皆無」であると結論づけている。

 劣化ウランがイラクの新生児がんの原因だという非難は、事実無根である。実際に、イラクによる、
発ガン性物質を使った化学兵器の使用こそが、劣化ウランのせいだとされるがんや出生異常の原因で
ある可能性が最も大きい。

 独立系の研究は、イラク政府が化学兵器を使用した地区で、がんや出生異常が大幅に増えたことを
示している。イラク北部のスレマニヤ大学医学部の学部長であるフォウアド・ババン博士によると、
1988年イラク政府が化学兵器で5000人のクルド人を殺害したハラブジャでの「先天異常の発生率」は、
「広島と長崎の原爆投下後の住民における発生率の4から5倍も高い」。同博士は、「成人や子供の珍しい
悪性のがんの発生率は、世界中のどこよりもずっと高い」と語っている。

(在日アメリカ大使館HPより)

と、いうことでWHOが現時点で否定している以上、私のような素人があれこれ言うわけにはいかない。
真相はまだ不透明であるが、公正を期すため”劣化ウラン弾”を削除することとした。

今後もこの問題は経過を追っていく。

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