平和



世間はワールドカップで盛り上がっているようだ。
新聞の国際面を見ると、インド・パキスタンの核による緊張、
相変わらずのパレスチナ情勢。毎日大勢の人間が死んでいる。

この日本でもここのところ毎年、3万人を越える人々が自ら命を絶っている。
新宿の地下道にはアンモニア臭が立ち込め、鼻をつく。
川岸には青いビニール住宅街。

フーリガン・テロ対策、要人警護、芝生の管理、キャンプに伴う自治体の出費、
チケット購入のために回線をパンクさせるほど費やされる電話代・・・
想像出来ない程のお金が湯水のごとく使われる。
完全失業率が5%を越えている現在、その1割でもいい、失業対策に使えないものか?

海外から観戦に来ている外国人に、試合だけでなくホームレスの人達の現状を見てもらい、
ワールドカップなんてやっている余裕のない国であることを理解してもらいたいものだ。

国会では有事法制に関し議論が行われている。要はこの国が攻められた時、どう対応するかを
大人たちが真剣な顔して”いまごろ”話し合っているわけだ。
今、この瞬間、ファースト・ストライクがあったら?超法規的措置でも取るしかあるまい。

”北”の皆様、攻めるなら今ですよ。水中スクーターなんていりません。
正々堂々、正面突破。一気に領土が広がりますよ。
そのかわり、犠牲者は最小限にして下さい。
僕はただ、スピード違反で白バイに停止させられる戦車を、一目見たいだけなんです。

”平和ボケ国家、日本へようこそ”

稲本なる青年がゴールを決め、ワールドカップで初勝利した同じ日。
開催国日本では100人近い人が”また”自ら命を絶ったはずである。
パレスチナの青年が体に巻きつけた爆弾のスイッチを押しているかもしれない。
カシミールにはキノコ雲・・・

会場のゴミ箱に捨てられた”日の丸”の数でエセ(にわか)愛国者の多さがわかるかも。(余談)


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