情勢


【クウェート=貞広貴志】クウェートに展開しているチェコ、スロバキア合同の核・生物・化学兵器対策大隊は
10日までに、クウェート市街で24時間体制の監視活動を始めたことを明らかにした。従来、米軍が駐留する
軍事施設にとどまっていた活動範囲を広げたもので、イラクによる化学兵器使用などからクウェート市民を
守るのが目的としている。記者会見したドゥサン・ルプリェフ大隊長(大佐)は、
「あらゆる事態に対処する態勢を整えた。(対イラク武力行使の際は)大隊の一部が、イラクに展開する
用意もある」と述べた。

【イスラマバード共同】アフガン・イスラム通信(AIP)は10日、テロ組織アルカイダ残党に対する掃討作戦の
準備のため、米部隊約100人が、パキスタン国境に近いアフガニスタン東部のコナル州バリコット地区に
集結したと報じた。一部メディアは、アルカイダの指導者ウサマ・ビンラディン氏が同地区にいたと
伝えていた。AIPによると、今後、兵士の数は増える見込みという。
[共同通信社:2003年03月10日 21時23分]

【ニューヨーク=河野博子】米政府は、対イラク戦終了後の「戦後復興」をにらみ、道路、橋、病院、
学校などのインフラストラクチャー建設について、総額9億ドルにのぼる契約案件をすでに米国の
会社に提示、入札手続きを開始したことがわかった。10日付けの米紙ウォールストリート・ジャーナルが
報じた。米国際開発庁が少なくとも国内の大手ゼネコン(総合建設会社)5社に送った説明文書を
同紙が入手した。計13ページの「紛争後のイラクについてのビジョン」と題された文書に、
戦後復興計画の詳細が書かれている。イラク戦終了と同時に、水道設備、道路、港湾、病院、学校などの
建設を約1年半かけて進めるという内容。ゼネコン5社は、2000年までチェイニー副大統領が会長を
務めていたハリバートン、ベクテル・グループなど。
今後、連邦議会の承認を得る必要があるが、費用は、これまで提示された案件だけで9億ドルにのぼり、
米財政年度2002〜4年にアフガニスタン復興にかけた費用の2倍にのぼる。
同紙は、第2次大戦後、米国がドイツ、日本で行った復興以来の規模になるとしている。
[読売新聞社:2003年03月11日 01時39分]


ベクテル・グループ:サンフランシスコに本社を置く建設会社。パイプライン、製油所、
発電所などを手がける。レーガン政権発足前の社長はジョージ・シュルツ(国務長官)、
副社長キャスパー・ワインバーガー(国防長官)、副社長W・ケネス・デーヴィス(エネルギー省副長官)。
この時の副大統領はパパ・ブッシュ。

「米建設大手ベクテル・グループは27日、クウェート国営石油から油田や製油所の復興を総合的に監督する
プロジェクト・マネジメント(事業管理)契約 を受注したと明らかにした。
ベクテルがクウェート復興事情で大きな役割を果 たすとのうわさは流れていたが、
同社自身が確認したのは初めて。業界筋は石油施設関連の復興経費を100億ドル余と見積もっており、
ベクテルは5千人 近くの技術者を現地に
投入するとみられている」(日本経済新聞 1991・2・28

【エルサレム10日時事】イスラエル政府は10日、米軍が準備を進めるイラク攻撃について、
攻撃の日時などに関する発言を慎むよう閣僚や在外公館に指示した。
首相と外相、国防相の3者だけに発言が許される。 

【ソウル10日時事】韓国の有力紙・朝鮮日報は11日付(早版)で、北朝鮮による地対艦ミサイル発射に関し、
ミサイルはイランから輸入され、北朝鮮が改造して射程を長くした可能性があると報じた。また韓国国防省は、
2月24日の発射が失敗に終わったため、10日に改めて性能実験を行ったとの見方を示している。 (時事通信)

[ワシントン 10日 ロイター] 米国は、核計画は平和目的だとするイランの主張を退け、
イランが核兵器開発を進めているのは明白だとしている。米国家安全保障会議(NSC)の
ショーン・マコーマック報道官は、「(イラン首脳の)動機を特定するのは難しいが、核兵器を開発しているのは
明白だ」と述べた。当局者によると、米政府は、イランの核計画が従来考えられていたよりも
ずっと進んでいると明らかになったことについて、国際原子力機関(IAEA)の査察報告を待って対応を検討する。
ブッシュ米大統領がイラク、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)とともに“悪の枢軸”と名指ししたイランは先月、
ウラン採掘を開始し、濃縮ウラン製造施設を建設中であることを明らかにした。
米タイム誌は今週号で、イラン中部ナタンツのウラン濃縮施設は“極めて高度なもの”だと伝えた。
また、ワシントン・ポスト紙は10日付で、イランが2005年までに、年間数発分の核爆弾を製造できるだけの
濃縮ウランを抽出できることになると報じた。

米紙ニューヨーク・タイムズは9日、米軍などがイラクを攻撃すれば、イラク国内にいる国際テロ組織
アルカーイダなどのテロ攻撃を受けるだろうと米中央情報局(CIA)が警告していると報じた。
米政府当局者が明らかにしたという。それによると、米政府高官らに回覧されているCIA文書は、
イラク国内だけでなく、周辺地域でも米軍がテロ攻撃を受ける危険性を指摘。イラク軍が敗退しても、
テロ組織が戦いを続ける可能性もあるとしている。これらの情報は、通信傍受やイラク国内で活動する
4〜8人のアルカーイダ中級工作員の動向、これまでのアルカーイダの戦術分析に基づいている。
バグダッドには約20人の工作員から成るアルカーイダの細胞があり、イラク北部モスルなどにも
小さな細胞があるとみられている。パウエル米国務長官が2月5日の国連安全保障理事会での演説で
名前を挙げたアブムサブ・ザルカウィ幹部がこれらの組織をつくったという。(共同)

先週末、クウェートに展開しているイギリスの精鋭部隊が大規模な実弾演習を行った際、
開戦と勘違いした多数のイラク兵が両手を上げて近づいて来たとか。
イギリス兵は”まだ戦争じゃない”と追い返したという・・・

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