ジュネーブ条約： すべての武力紛争における傷病者、捕虜、文民の保護について定めた国際条約。
世界のほとんどの国が加入している。４条約と二つの追加議定書からなる。
このうち「捕虜の待遇に関する条約」は「捕虜は常に人道的に待遇しなければならない」として処遇内容と
方法を規定。処刑、拷問、暴行、脅迫、報復行為などは禁止。
侮辱や公衆の好奇心から保護されねばならないとして、顔写真の公開なども禁じている。
捕虜の名前、生年月日、軍隊での地位以外の情報を強制的に入手することも禁止している。

現在の４条約締約国は191カ国。赤十字と国際人道法

［バグダッド　２３日　ロイター］　イラクのジャブリ国防相は、同国は戦争捕虜の取り扱いを定めた
ジュネーブ条約を尊重し、捕虜に危害を加えることはない、と述べた。 　同相は記者会見で、
「イラクは、捕らえた戦争捕虜に危害を加えることはない。ジュネーブ条約に従って彼らを取り扱う」と述べた。
同相はさらに、イラク中部の都市ナシリーア近くの戦場で複数の米兵の遺体が放置されたままになっている、
と語った。同相は、イラク南部での戦闘で、イラク側は戦車１０台と装甲車２０台を破壊した、
と述べた。 [ロイター：2003年03月24日 09時34分]

［ワシントン　２３日　ロイター］　ラムズフェルド米国防長官は、イラクのテレビが、イラク領内で捕えたとする
米軍兵士の姿を放映したことについて、戦争捕虜の取り扱いを定めたジュネーブ条約違反である、と述べた。
米ＣＢＳテレビの番組で、捕虜の姿を映したアルジャジーラのテレビ画像を見せられた同長官は、
「ジュネーブ条約違反だ」と述べたうえで、戦時に捕虜になった者をメディアが撮影することは禁じられている、
と指摘した。[ロイター：2003年03月24日 08時04分]

おそらく拷問、暴行については知っていても顔写真については知らないようだ。

［ロンドン　２３日　ロイター］　英国のオブライエン外務担当閣外相は、英諜報（ちょうほう）当局の情報を引用し、
フセイン・イラク大統領は米軍による最初のバグダッド空爆を生き延びたが、救急車で運ばれた
可能性があることを明らかにした。同閣外相はＢＢＣラジオに対し、「わわわれは、フセイン大統領が居場所から
救急車で運ばれたとの情報を得ている。負傷したとのうわさがある。死亡したとの観測もあるが、
その可能性は低いようだ。負傷したとしても、重傷ではないもようだ」と述べた。
同閣外相によると、この情報は少なくとも１人の目撃者からもたらされたという。
[ロイター：2003年03月24日 07時43分]

ジュネーブ条約では、病院、救護所を攻撃してはならないとしている。
この条項は熟知しているようだ。フセインが病院にいては爆殺も暗殺も出来ない。