ベクテル


[ワシントン 17日 ロイター] 建設エンジニアリング大手の米ベクテル・グループは、イラク復興の
目玉事業となる電気や上水道などの基盤整備事業プロジェクトを受注した。
米国際開発局(USAID)が発表した。
事業総額は最大で6億8000万ドル(約816億円)に達する可能性がある。当初の予想事業総額は
3460万ドルだったものの、空港や港湾、病院、学校、官庁ビル、かんがいシステムの復興事業も
含まれる見通しとなったことから、USAIDが発注した初期のイラク関連プロジェクトの中で
最大規模に膨らんだ。
ベクテル社は米カリフォルニア州に本社を置き、エンジニアリングや建設、技術サービスを手がけている企業。
同じく同州を拠点とする競合相手のフルオー社を抑えて、今回の契約を受注した。米国以外の企業からは、
USAIDのイラク復興支援プログラムで元請業者になれないとの反発がある。
しかし、USAIDは、外国企業は下請け業者になれると繰り返している。また、一部の議員は、米政府が
入札を行わずに特定事業を発注することや、プロセスが非公開ということを問題視している。
 ベクテル社の役員には、イラク戦争に積極姿勢を示したシュルツ元国務長官が名を連ねている。
ただ、シュルツ氏は、同社の事業受注にあたって自身が政治的コネを利用したことを否定するとともに、
受注の理由は同社が長年の歴史を持つためであるとしている。ブッシュ米大統領は、大量破壊兵器や
地雷・機雷、その他の爆発物や不発弾などによる被害について、ベクテル社の損害賠償責任を免除している。
[ロイター:2003年04月18日 15時36分]



※ベクテル・グループ:サンフランシスコに本社を置く建設会社。パイプライン、製油所、発電所などを
手がける。レーガン政権発足前の社長はジョージ・シュルツ(国務長官)、
副社長キャスパー・ワインバーガー(国防長官)、副社長W・ケネス・デーヴィス(エネルギー省副長官)。
この時の副大統領はパパ・ブッシュ。

「米建設大手ベクテル・グループは27日、クウェート国営石油から油田や製油所の復興を総合的に
監督するプロジェクト・マネジメント(事業管理)契約 を受注したと明らかにした。
ベクテルがクウェート復興事情で大きな役割を果 たすとのうわさは流れていたが、同社自身が確認した
のは初めて。業界筋は石油施設関連の復興経費を100億ドル余と見積もっており、
ベクテルは5千人 近くの技術者を現地に投入するとみられている」(日本経済新聞 1991・2・28)


(以上”情勢”の項より)

青森県六ヶ所村の核燃料再処理工場にはベクテル社の技術が導入された。
これは東海村の再処理工場にフランスのコジェマ(核燃料公社)の技術を導入したものの
事故が相次いだため。

株式非公開の同族企業。
ライリー・P・ベクテル(Riley・P・Bechtel) ベクテル・グループ・インク会長兼最高業務執行役員。
JPモルガン・チェイス取締役。
ダグラス・A・ワーナー3世 ベクテル役員。GE独立取締役。JPモルガン・チェイス元会長(現取締役)。
エール大卒。

ベクテルは1971年から日本での活動を始めている。

主な工事など

・福岡国際空港 旅客ターミナル(US$2億4000万)
・北関東横断道路 前橋南インターチェンジ(US$2800万)
・羽田空港 旅客ターミナル(US$15億)
・メルモンテ日光霧降(郵便貯金総合保養施設、リゾート)(US$1億800万)
・仙台空港 旅客ターミナル(US$1億4800万)
・NTT新宿本社ビル(US$4億4900万)
・東京テレコムセンタービル(US$3億5900万)
・関西空港旅客ターミナル(US$3億9300万)
・東京湾アクアライン(川崎〜海ほたる間のトンネル)(US$4億4900万)

・香港国際空港 など
(Hong kong Airport Authority:空港管理局総裁はベクテルの元上級副社長の
ヘンリー・タウンゼント。)


その他、三菱重工、東芝、日立の核関連施設
(ベクテルのHPでの業務内容は”Nuclear Services”となっており、具体的に何をしているかは不明)
1979年、ペンシルバニア州スリーマイル島の原発で放射能漏れ事故が起きた。
あの原発を建設したのもベクテルである。当時の社長はジョージ・シュルツ。
パパ・ブッシュも以前ベクテルの社長をしていたという話がある。(未確認)

日本での主な取引先は三井物産、丸紅、伊藤忠、大成建設など。
上記日本国内工事でのJVスポンサーは関空が竹中工務店、それ以外は全て大成建設。

現在ベクテルは中部国際空港の旅客ターミナル、中国の秦山原発、オーストラリア・メルミラン
石炭火力発電所、カザフスタン・カスピ海沖カシャガン油田、アルジェリアのパイプライン敷設などに
携わっている。

ドイツの新聞に載った記事で、ベクテルはイラクの核開発に関連がある企業の1つにあげられた。

ベクテルはまた軍需産業として、艦船、沖合い移動式基地などを作っている。

沖縄の米軍普天間基地をキャンプ・シュワブ(辺野古)へ移設する問題で、
埋め立て案を出したのもベクテル。

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