【バリ島（インドネシア東部）１８日＝奥村健一】１８０人以上の死者を出したインドネシア・バリ島の爆弾テロ事件で
１８日、初めて日本人の死亡が確認された。手軽に行ける人気のリゾート地に潜んでいた危険。
昨年の米同時テロでも邦人の多数の死者が出ており、国際テロは、日本人にとっても対岸の出来事ではない。
死亡が確認されたのは、夫婦で観光旅行に訪れていた横浜市在住の鈴木康介さん（３４）。
康介さんの父、富久さんらは１７日夕、遺体が集められた国立サンラ病院を訪れ、歯型などから康介さんの
遺体を確認。目をうるませながら、終始無言で病院を後にした。１８日には日本や豪州、ドイツなど８か国で作る
国際法医学チームが、骨格データなども照合し、身元を最終確認した。
鈴木さん夫婦は、大手旅行会社「ＪＡＬパック」が企画したツアーで１１日にバリ島入り。
爆発のあった繁華街クタ地区に近いリゾートホテルに宿泊し、滞在中は自由行動だった。
康介さんは旅行好きで、これまでもバリ島には来たことがあったという。事件直後から２人との連絡が途絶え、
総領事館やバリ島入りした家族などが探していた。一方、妻の由香さん（３３）の安否につながる有力な
情報はない。今後、所在確認の一方で、外見からアジア系の遺体と判断された遺体約１０体の身元確認作業を
法医学チームが進める予定だ。[読売新聞社：2002/10/18 20:42]

この奥村と言う読売記者のメンタリティーは理解できない。
”国際テロは日本人にとっても対岸の出来事ではない”だと？　２０年前の物の見方である。時代錯誤も甚だしい。

こんなレベルの人間を雇っている読売は購読するに値しない。

［ロンドン　１７日　ロイター］　大手石油会社数社は、インドネシアのバリ島とイエメンで爆破事件が発生した後、
テロ攻撃に備えて世界中の警戒態勢を強化していることを明らかにした。
フランスのトタルフィナエルフの広報担当者は、「バリ島とイエメンで発生した最近の事件を受けて、
警備強化を余儀なくされている」と述べた。 この担当者は詳細への言及は控えたが、
昨年９月の対米テロ攻撃後に採用した措置に加えて、今回、あらためて対策を強化した、と述べた。
また英・蘭系ロイヤル・ダッチ・シェルの幹部は、従業員を警戒態勢下に置いている、と述べた。
米シェブロンテキサコの欧州本社は、「きわめて注意深い」姿勢で臨んでいることを明らかにしている。
英ＢＰの広報担当者は、「最近の動向に対応策を講じており、安全管理対策を継続的に
あらためている」と述べた。 [ロイター：2002/10/18 07:30]

［ジャカルタ　１９日　ロイター］　インドネシア警察は、イスラム組織「ジェマー・イスラミア」の指導者とされる
アブカバル・バシル師を爆弾事件の容疑者として逮捕したと発表した。
東南アジア各地で爆弾テロ事件を計画しているとされる同組織は、ウサマ・ビンラディン氏のテロ組織
アルカイダとの関連が疑われている。先週バリ島で発生した爆弾テロ事件への関与を疑う声もあるが、
今回の逮捕が同事件に関連したものであるかは不明。ジャカルタの国家警察報道官は、同師が入院先である
中部ジャワ州スラカルタ（ソロ）の病院で逮捕され、厳重な警護下に置かれていることを明かした。
同師はこの日、２０００年に起きた爆弾テロ事件に関する事情聴取を受けることになっていたが、前日に入院。
医師団や側近は、移動は不可能と主張していた。

［モスクワ　１９日　ロイター］　ロシアのタス通信によると、モスクワ市南西部で午後１時（日本時間午後６時）頃、
飲食店近くに止められていた乗用車が爆発し、少なくとも１人が死亡、５歳児を含む７人が負傷した。
同通信は、乗用車に爆弾が仕掛けられていたとのモスクワ市警の見解を伝えている。
一方、ロイター通信の電話取材を受けた警察報道官は、負傷者は３人だとしている。
[ロイター：2002/10/19 20:29]

［シドニー　１９日　ロイター］　オーストラリア政府は、インドネシアの首都ジャカルタ郊外の特定地域で
欧米人を標的とした爆弾攻撃が計画されているとの情報を入手したとし、インドネシアに滞在する自国民に
改めて国外退去を勧告した。ダウナー豪外相がオーストラリア放送委員会（ＡＢＣ)に明らかにした。
豪政府は１８日、先週のバリ島爆弾テロ発生を受けて引き上げたインドネシアへの渡航をめぐる危険度を、
さらに引き上げた。豪外務貿易省の渡航情報によると、ジャカルタ郊外の
コタやジャラン・ハヤム・ウルック、タマン・アングレックなどの地区が危険とされている


現地の情報によると、サリ・クラブの従業員以外で少なくとも店の前で客待ちしていた
３人のタクシードライバー（バリ人）が亡くなったそうです。遺体を包む白い布が不足して困っているとか。
街からは観光客が消え、閑散としているとのこと。ガイドの中にはキャンセルばかりで田舎に帰って
農業をするという人も出始めているそうです。

ちゃりん堂は・・・