バリ爆弾テロ・続報


・旅行中の横浜の夫婦が安否不明。宿泊先のホテルが友人の働くホテルと判明。
主な仕事が日本人客のためのコンシェルジュなので、他人事でなくなりました。


・現地時間14日深夜の時点で、所在不明のオーストラリア人は285人となっている。
死亡が確認されたオーストラリア人は22人(15日時点で)。

・テロに使われた爆薬は”C4”という軍用爆薬と見られ、インドネシア軍は主にTNT火薬を
使用していることから、フィリピンあたりから持ち込まれたとの見方が出ている。
同種の爆薬は2000年8月、ジャカルタで起きたフィリピン大使公邸前での爆破事件で使われた。
フィリピンのモロ・イスラム解放戦線の関与が取りざたされている。

・現場付近にいたインドネシア人2人を拘束、警察が事情聴取中。パキスタン人10人からも事情聴取。
釈放後、監視下におかれている。

・[ロンドン 14日 ロイター] 武装組織であるアルカイダと関連があるとされるイスラム教聖職者の
Abu Hamza al−Masri 師は、週末にインドネシアで発生した爆破事件は
アルカイダが実行したもの、との見方を示した。同師はロイター通信に、アルカイダがバリの爆破事件を
実行したと考えるかとの質問に、”疑いの余地はない”と述べた。
同師はさらに、”米国の傲慢さ”にみられる西側の姿勢に対する同様の攻撃が今後も続く可能性があるとし、
アルカイダは目標を広げており、さまざなな西側の権益を攻撃する可能性があると述べた。

・[ジャカルタ 14日 ロイター] 米政府は、バリ島での週末の爆破事件を受けて、
インドネシア国内に駐在する政府関係者のうち一部の中核要員を除き家族ともども国外に
退去させるべく準備を進めている。
米国務省は声明を発表し、バリ島での爆破事件と”インドネシア国内での最近の安全上の問題を考慮すれば、
米市民と米国の利権が危険にさらされている”とし、緊急性を要する職務に就いていないスタッフ、
および政府関係職員の全家族、およそ300人の国外退去がまもなく始められるという。

・[ジャカルタ 14日 ロイター] インドネシアのマトリ・アブドゥル・ジャリル国防相は、
200人近くの人命を奪った同国東部バリ島の爆破事件について、プロの仕業であるとともに、
テロ組織アルカイダのネットワークが国内に存在することを示唆しているとの見方を示した。
記者団に述べたもの。同国防相は、”(爆破事件は)プロの仕業に見える。
(そのため)わたしは、多くが言及を拒否するものの、アルカイダのネットワークがインドネシアに
存在すると言うことを恐れない”と語った。
同国防相は、”国内にアルカイダとのつながりが存在すること確信している”という。

・オーストラリア国営ABC放送(電子版)は14日、テロ組織アル・カーイダと関連があるとされ、
東南アジアを中心に活動するイスラム過激派組織”ジェマア・イスラミア(JI)”指導者の
アブ・バカル・バシール師が、バリ島で起きた爆弾テロ事件についての関与を否定したと報道した。
バシール師はABCの海外向けラジオ放送「ラジオ・オーストラリア」の取材に対し、
”バリ島の爆発はインドネシアに圧力をかけ、イスラム勢力を弱体化させようという
アメリカのでっちあげだ”と語った。

・インドネシア・バリ島で起きた爆弾テロ事件を受けて、旅行各社は15日、バリ島行きツアーの中止などの
対応策を発表した。昨年の米同時テロで海外旅行者の落ち込みが続く中、東南アジアのリゾート地への
観光旅行は比較的堅調だっただけに、今後、旅行各社や航空会社の業績への影響が懸念される。
JTBと日本旅行、ジャルパックは15―21日出発分の主催旅行を中止した。
外務省がバリ島の危険情報を「渡航の是非を検討」と1段階、引き上げたためで、取り消し料は取らない。
15日の出発予定は、JTBは約100人、日本旅行は約70人、ジャルパックは約85人だった。
読売旅行も16日から31日の間、主催旅行を中止する。近畿日本ツーリストは予定通り主催旅行を行うが、
現地情報を説明し、旅行者の意思を確認する。旅行予定者が中止を申し出た場合でも取り消し料は求めない。
日本旅行業協会によると、バリ島を含むインドネシアへの日本人旅行者は2000年で44万人と、
海外旅行全体の2・5%にとどまっている。しかし、昨年の米同時テロ後の影響でハワイ旅行などが激減する中、
東南アジアはビーチリゾートに出かける海外旅行者の受け皿になっていた。
特にバリ島は、日本航空が4月に成田発の直行便を就航させてから人気が高まり、
日航子会社のジャルパックは前年実績を30―40%上回る好調ぶりだった。
[読売新聞社:2002/10/16 00:20]

その他:

・[リヤド 15日 ロイター] サウジアラビア航空は、スーダン発の同航空機内で銃を持ったサウジアラビア人の
乗客がハイジャックを試みたが、特殊部隊が事件を未然に防いだことを明らかにした。
同機には乗客、乗務員合わせて204人が搭乗していたが、けが人は出ていないという。
同社は声明で、”ピストルを持った乗客1人が飛行機をハイジャックしたが、搭乗していた特殊部隊が
乗務員の助けを借りて(ハイジャック犯から)武器を取り上げ逮捕した”と述べた。
同機は、スーダン中部のハルトゥームにある国際空港に無事着陸し、ハイジャック犯は
スーダン当局の尋問を受けているという。[ロイター:2002/10/15 23:01]

”攻撃目標”のページで指摘したとおり、やはりスーダンという名前が登場した。

・インドネシアには13000以上の島があり、その内6000以上の島に人が住んでいる。
よって、沿岸警備は事実上不可能。フィリピンも同じで7000以上の島があり、約200島が有人。
テロリストにとっては格好の隠れ家に出来る国々ある。

アメリカが本格介入しようとすれば、軍事費がいくらあっても足りない。
とりあえず、イラク、イエメン、スーダンが戦場となりうるだろう。

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送