バリでの犯罪


バリに滞在中、様々な悪事に遭遇した。今後バリを訪れる予定のある方の
参考になれば幸いである。


ケース1:到着早々、空港内のバッゲージ・クレーム。
ターンテーブル前で荷物が出てくるのを待つ。向かって左側、荷物運搬用カートの置いてある付近に
白色を基調としたバリの衣装を着た連中が10数人座っている。荷物が出始めると、やおら立ち上がり
動き始める。国籍に関係なく、見た目”中年”以降の旅行客の近くに立ち、荷物をピックアップしようとすると
それを制し、取りに行く。そのままカートに載せ税関へと勝手に移動して行ってしまう。
申告書を提出すると更に出口へと移動、外へ出たところで法外な”運び賃”を請求する。
もちろん払う必要はない。

日本人の中年カップル、ヨーロピアンの中年カップル、例外というかあたりまえというか
日本のオネーチャン2人組も運ばれていた。
対処法は単純に”無視”すればいい。運ばれそうになったらはっきりと”No”と言えばよい。

日本人は未だにスーツケースを利用する人が多い。
たまにスーツケースに白いチョークで印を付けられたものを見かける。この印が付いていると
税関でチェックされる。赤外線で中を見ているのかは不明だが、荷物係と税関がグルになっているようだ。
荷物を開け、あれこれ難癖をつけて”手数料”や”超過量”を請求してくるらしい。
もし自分の荷物に”一見ヨゴレ”風の印が付いていたら手や布で良く拭いてから税関に向かおう。
問題はない。スーツケース=日本人=金がある、のようだ。



ケース2:到着翌日、レギャン通りのマタハリ内にあるマックで昼食後表に出ると、
50代前半と思われる165cm程の中年男性が近づいてきた。”少し歩きながら話そう”とぴったり
寄り添いながら矢継ぎ早に話してくる。

”自分はタイのソニーで働いている。今バカンスでバリに家族と来ている。3ヶ月後から約1年間、
日本のソニーで働くことになった。日本での暮らしが不安だ。日本語と日本の文化について色々教えて欲しい。
そこのカフェでお茶でもしながら話さないか?”と。
話をしながら対策を考えた。
”僕の知人がシンガポールのソニーに勤めている。彼にアドバイスさせるからあなたのボスの名前を教えてくれ”
と、アドリブにしてはなかなかのウソを思いついた。
その男は急に態度を変え、急用を思い出したとその場から立ち去った。

だいたい、ソニーほどの企業なら従業員に対するケアは万全だろうし、職場に日本人がいるだろう?



ケース3:バクンサリ(シンガサリ)通り近くの郵便局へ向かおうと歩いていた。
道を一本間違え、空港の方へ歩いてしまっていた。中年女性が声をかけてきた。”どこへ行くのか?”
”郵便局へは道が違う、私が連れて行ってあげる”と先導を始めた。街中への道だったので黙ってついて行く。
数分後、無事郵便局に到着。切手を買おうとするとその女性は頼んでもいないのに通訳をはじめた。

郵便局を出ると”これから何か予定はあるの?”と聞いてきた。特にないと言うと、
”看護婦をしている私の妹が来月から日本へ半年間研修へ行くことになった。母親が心配している。
私は不安ではないが、母に日本の暮らしなどを話して安心させてほしい。ここから車で30分ほどの所に
住んでいる。一緒に乗って行ってくれないか?”
丁重にお断りして近くの”スーパー・ノバ”へと逃げ込んだ。

数日後、同じ郵便局へ行くと同じ局員がいた。彼は流暢な英語で応対した。
数日前は一言も発することがなかった。通訳が不要だったことは言うまでもない。

※ケース2,3の場合、もしついて行ってしまった場合どうなるか?
ほとんどの場合、”ブラックジャック詐欺”に巻き込まれるらしい。
この詐欺は家に到着後、”実は以前カジノのディーラーをしていた、これから客がくるので
一緒に組んで金を巻き上げよう”と誘われる。
最後には自分(旅行者)かディーラーが大負けし、借金が発生。50万円を超える被害例もあるという。
自称タイ人、マレーシア人、シンガポール人が多い。



ケース4:バクンサリ(シンガサリ)通りのレストランで食事をし、会計をした。
バリではチップは不要なので請求書を見て多めに渡し、お釣りを待った。
数分してウェートレスがお釣りと領収書を持ってきた。釣銭を数えると明らかに少ない。
先程のウェートレスを探すも誰ひとり近づいて来ない。ようやく隣のテーブルに食事を運んできた
ウェーターを捕まえ、事情を話す。ウェーターが会計係の所へ向かう。

僕の席から会計担当の顔が見え、目があった。次の瞬間、会計係の男は自分の目の前に何かを出した。
この時点でウェーターはまだ到着していない。つまり僕の苦情を会計係には伝えていない。
到着したウェーターは会計係から”それ”を受け取り、僕のテーブルへと引き返してきた。
彼の差し出した”それ”は不足分丁度の紙幣だった。ピンハネ未遂である。
会計係にガンを飛ばし、店を後にした。(ガイドブックに載っている店)
レストラン名はあえて言わないが、バクンサリ通り沿いのオープンカフェのような造りで
入り口から見て右側に”座敷”のような席があるレストラン。生バンドの演奏もたまに行われている。

要注意。


ケース5:バリにもコンビニがある。一番よく目にする”サ○クルK”。
値段はスーパーに比べ高いが飲み物、食べ物、テレカ、日用品など24時間利用出来る。
3品ほど買うなら片手で持ってレジへ行くがダイビングの前日などカゴを使って5〜10点程、
少し多めに買う時は要注意。レジは専用のレジマシンではなく、パソコンを利用している。
バーコード式なので安心していると、何やら手元のキーボードで余計な操作をしていることに気づく。
客が見られる画面を見ると明らかに購入していない商品が複数カウントされていた。
合計金額を指さされたため、”No”と言う。袋から商品を全て出し、レジにあった計算機で
再計算させた。なんと30000ルピア(現在のレートで¥490)も多く請求されていた。
(我がちゃりん堂のスタッフのヴィラ勤務時の月給は約¥5000)
コンビニ&バーコードといえども油断禁物、そこはバリ。要注意。



他にもロスメン(安宿)内でマグライトを盗られたりした。

現在もバリで働く友人に一時帰国の際、GSM携帯を貸した。
再びバリへ戻る数日前メールが届き、レギャン通りを歩いている時に引ったくりに遭い、バッグを盗られたと。
その中に貸した携帯が入っていたらしく被害届けは出したものの、たぶん戻らないと。

歩道を歩く時は出来るだけ車道から離れた側、バッグを抱える時も車道と反対側に。
賊はバイクに2ケツして、後ろに座る賊がナイフで肩紐を切って奪い去るという。
最悪腕を切られる危険もあるので特に女性は要注意。夜間は可能な限り出歩かないこと。

その他、強盗、レイプなど”一般的な”犯罪も多い。
警察はほとんど頼りにならないので事前の警戒が必要だ。



日本人”判別法”

日本人ぽく見せないために、汚らしい服装などでカモフラージュする人もいるが、僕がバリで見かけた判別法。
道端にしゃがんだ現地人が通り過ぎた観光客に”オチマシタヨ”と声をかける。
日本人ならほとんどが振り向く。振り向いても現地人はただ微笑むだけ。
その様子を通りの反対側から別の仲間が確認。その仲間が先回りして日本人にピンポイント攻撃を加える
”完全分業化”が確立されていた。(必ずしもオチマシタヨとは限らないので注意。アツイネ〜、ビジンネ〜など)



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