初米国・シアトルへ

     
                ワシントン州旗


 2月6日、目覚めると雨音が聞こえてきた。今日はシアトルへと旅立つ日。やはり雨。
荷物をまとめチェックアウト。雨の中友人にスーツケースを運搬してもらいながらホリデイ・インへ。
出国前の情報ではシアトルへのシャトルバスは違うホテルの前からであったが、ユースの掲示板で
今はホリデイ・インの前から出発だと知る。前日ホテル内のカウンターで往復チケットを購入。CAN$61。
1年間有効らしい。ユースからホリデイ・インまでは徒歩15分ほどだが雨が強いのでバスに乗る。
バスを降り、ピザを食べる。バンクーバーには$1でお釣りが来るピザを売る店がけっこうある。
日本でいうLサイズの四分の一ほどの大きさで味もいい。オススメである。
近くのスタバでホットチョコレートを買いロビーで待つ。友人の見送りを受けた後、出発を待つ。
 定刻を過ぎても発車する気配がない。しばらくしてホテルの女性スタッフとドライバーが乗り込んでくる。
僕の横に来て、”あとの2人は?”と。見送りに来た友人も乗客だと勘違いしていたらしい。

 彼らに丁重に謝りようやく出発。空港など数箇所をまわり国境へ。
テロ後ということもあり、厳しい審査を予想していた。意外にもすんなりと入国スタンプが押される。
出国と入国担当は同一人物の兼任であった。(窓口は別)パスポートを受け取る際US$6を要求される。
一瞬ワイロ?が頭をかすめるがまさか。$10札を渡すと釣りがないと言う。
ベンチで10分待たされる。レシートを受け取った。

”U.S Imigration Point of entry I-94W $6”

入国手数料を取られたのは初めてである。バリから出国の際ワイロを要求されたことはあったが。

 アメリカ合衆国へ入国である。グアム、サイパン、ハワイの経験がない僕にとって初米だ。
99年にNZから帰国後毎年、アメリカ永住権抽選プログラムに応募、今年で3回目。
ひょっとしたら将来この国に住むかもしれないなどと思いつつ、再び同じバスへ乗り込む。
車窓からの景色はカナダのそれと大差はない。実感のわかないままアメリカの上を走る。
最初に目にしたものはampmの看板であった。しばらくすると道路脇にガソリンスタンドのサイン。
エクソン、シェブロン、テキサコ。日本でもカナダでもお目にかからない。なんとなく実感する。
SPEED LIMIT 60。随分遅いな。数分してマイル表示と気づく。(カナダはkm表示)
シアトルまで80マイルの表示を過ぎたあたりで前方が明るくなってきた。右頬にあたる夕陽が暑い。
左の車窓に目を移す。遠くに薄っすらと虹が出ていた。
どれくらいぶりであろう? 記憶が確かなら98年にクイーンズタウン(NZ)のフラットから見て以来である。
少しうれしい。


 30分も走っただろうか、再び暗雲が立ち込める。やや暫くしてドライバーの手がワイパーのスイッチに伸びた。
右前方にシアトルのランドマーク、スペース・ニードルや高層ビルが見えて来た頃、ドライバーのため息。
渋滞だ。首都高並みかそれ以上の凄まじさである。ワイパーの軋む音が響く。
 ドライバーに礼を言い、目の前のトラベロッジにチェックイン。今日から暫くはちょっとリッチなホテル住まい。
108号室のドアを開けるとペンキ臭が漂ってきた。10畳程の部屋にダブルベッド。壁には年代もののエアコン。
不安を抑えながら恐る恐るスイッチを入れてみる。ケタタマしく唸る。テレビは99チャンネル。
北米到着後初テレビ。 冷たい小雨の吹きつける中、傘をさして夜の街へ。ビルの谷間のせいか
時折突風に襲われる。ユニクロの¥1000傘は上方に折れ曲がり心棒が歪む。
気のせいか、黒人がやたらと多い。 ウェストレイクセンター内で簡単に夕食を済ませホテルへ戻る。
PCを取り出し部屋の電話に繋ぐ。何とも使い勝手がよろしい。
ラリーキング・ライブを横目にアメリカ初夜が更けてゆく。


 8時半過ぎに目が覚める。やはりペンキ臭が気になる。ドア1枚両面とシャワールームの目地&タイルを
塗ったようだ。フリーの朝食が付くと言っていたのでロビーへ。しかし誰もいない。説明を読む。
”朝食は6時から8時まで”あまりにも小さな卓上案内書きで前夜見落としていた。
ここのところブランチ状態が続いていたせいか、特に空腹感は感じられなかった。
昼のフライトなのでニュースなどを見ながらのんびり過ごす。
 11時過ぎ、空港へ早めに行ってウロウロしようとチェックアウト。
ここのチェックアウトは12時と結構のんびり目。
フロントにエアポートシャトルを頼む。20分で来るという。USA TODAYを読みながら時間をつぶす。
迎えが到着、とてもガタイが良い大男。真冬のシアトル、10度以下にもかかわらず
Tシャツ&短パン姿。オージーか?シドニー滞在中、Tシャツ&短パン男が毛皮の女性と腕を組んでいた
光景を思い出す。

 空港まで17分と告げられる(随分細かい)。こだわりでもあるのだろうか?
携帯片手に大笑いしながらのわき見運転。ゆっくりとシートベルトに手を伸ばす。
到着し、$26だと言われ$30渡す。積極的チップは北米初。チェックインカウンターにならぶと
迷彩服姿のセキュリティーがちらほら見受けられた。”テロ後”を実感。
チケットを出して手続き開始。怪訝な表情のおねーさま。
”キャンセルした?”
何のことだかわからない。
”あなたの飛行機は今離陸した”と。やってしまった。確認したつもりであったが、僕の見たのは次のチケット。

 今日中にアンカレッジに行きたい旨を告げると4時半の便があるとの返事。迷わず頼む。
その時点で12時を少しまわっていた。手荷物検査は結構厳重だった。
パソコンバッグからPCを出すよう促された。無事通過。
バーガーキングでブランチ。アラスカ航空の人物像が三浦雄一郎に見えた。   Photo


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