フェアバンクスへ


 就寝前の”おこさないで!”の念が通じたようで熟睡。10時には起きたのだが。カーテンをおそるおそる開ける。
晴れている。雨男としては嫌な予感。メールのチェックし、掲示板に書き込みをする。
その後テレビを使ってチェックアウト。このホテルは中途半端に便利だ。しかしこの後フロントでカードキーを
返却し伝票にサインする必要がある為、どうでもいい機能だ。ホリデイ・インと書かれたコーチが停車していたので
空港まで乗れるか尋ねるとNO
タクシーを頼み”Thank you”というと”アーハー”だと。一般商店か?社員教育が出来ていない。
お客様に対しては、通常会話ではなく最低でも”You are welcome” と言うよう指導しろ。
社員が最低でどうすんだ?。2度と泊まらん(いや、高すぎて泊まれない・・・)。

 タクシーに乗り込み空港へ。昨夜の花火会場付近を通る。移動遊園地があった。
10分程走り、信号待ち。目の前に見覚えのあるバス。ドアにはホリデイイン。その後この2台は空港で停車した。
ホリデイイン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 チェックインを済ませブランチを取ろうと荷物検査へ。いきなり迷彩服。例のごとくパソコンを取り出しダウンを
脱ぎ探知機を抜ける。3人のセキュリティに囲まれる。まわりの10名以上の検査官の目が僕に注がれる。
はじまりはじまり。

 ”安全運行の為あなたのご協力が必要です。これから身体検査を実施しますが同意願えますか?”
(拒否できるのか?)
もちろん同意。まずポケットの中身を全て出す。キャンディは事前に舐めておいた。1枚のシートの上へ立つ。
手足を広げ検査開始。このセキュリティは耳元で囁きながら検査するので少々気色悪い。椅子に座り靴下に。
パソコンバッグ、ダウン、PC本体、靴が次々とX線を照射される。
金属探知機とおっさんの両手が全身をマサグル(”チェンジ”したい気分だ)。
次の場所へ移動し、更に違う機械でチェック。この間の移動は靴下で。
シートくらい敷け!10分程の検査が無事?終了。

 出口にまた迷彩服。バーガーキングでブランチ(椅子がないので立ったまま)。
バンクーバーの母の友人のご主人が昔、仕事でアンカレッジで乗り継ぎした時、3000円のかけうどん
食べた話を思い出し探してみるも今は形跡すらない。あたりまえか。
ラウンジの窓から外を見ると次々に着陸してくる。
しかしほとんどの機体には小窓がない、カーゴである。8機が駐機していたがうち4機が日本機。 Photos

 ボーディング30分前、搭乗機が到着、乗り継ぎ客らが降機。
アジア系が多い。 ”ボーディング時間、何時やったかいな?”
”あそこに書いてあるやん”   ”ほんまや” とカップルの会話。
白熊とグリズリーの剥製の前で記念撮影会が始まる。空港職員の冷めた視線。
7人づつのツアーご一行様が2組。乗り継ぎの為、荷物チェック。
”ま、またかいな”の声がガラガラのラウンジにこだまする。

 ほぼ定刻通りの離陸。水平飛行に移りジュースとピーナッツが配られる。
アラスカ山脈上空は厚い雲に覆われていた。山脈を越えるとまた晴れ間が広がった。
カップの回収が終わるとすぐにベルト着用サイン、着陸態勢へ。
実質40分弱の短いフライト。空港に到着、アーム部分は冷たい空気が充満していた。
まずホテルへ電話、ピックアップを依頼。20分程外で待つ。

 久々に耳が痛くなる寒さである。ウィルという青年が迎えに来る。助手席に乗り左手親指に違和感。
流血している。原因は不明。最近この手の出血が多い。ボケたのだろうか?
着陸前機長が11°F(−11.6℃)と言っていた。20分ほどでダウンタウンへ。
途中電光掲示板が時刻と気温を表示していたが気温はどれもばらばら。どうでもいいのだろう。
チェックインをするとフロントに日本人スタッフ、河野さんがいた。しばらく話す。

 さっそく表へ。20分程で足が冷たくなってくる。コロンビアのバガブーツは使えない。
原因を考えてみた。靴の中でかいた汗が甲の部分で冷やされそれが冷たく感じるのでは?。
完全防水はいいのだが、ゴアテックスなどの湿気を逃がす構造が必要ではないだろうか?
サロモンのゴアテックスのやつにしておけばよかった。(−40℃対応だったし)  Photos

 これではたまらないとラビットブーツを借りる。これは軍隊用に開発された防寒靴で見た目ゴツいが、
寒さは微塵も感じない。このホテルの宿泊客は1日$5でレンタル可。ついでに明日のツアーの予約を入れる。
北極圏まで行って帰ってくるものだ。北極圏通過証明書とやらがもらえるらしい。
祖父が30数年前ヨーロッパへ行った際、JAL機内でもらったという日本語の通過証明書を見たのを
思い出す(今いずこ?)
 
 数日前から宿泊中という日本人2人が犬ぞり&オーロラツアーへ出発。早めに到着したツアーの
主催者ロブと少しはなす。以前耳鼻科医をしていたらしいが今はリタイア。握手して別れる。
7時まで部屋でくつろぐ。

 7時過ぎビリーズバックパッカーズ滞在中の”mini yakuzaishi”嬢に電話。明日また連絡をとることに。
明日は朝6時に出発のため、早めに寝なければ。数十分後河野さんから電話。明日のツアー参加予定者が
全員キャンセルしたと。急遽今夜のオーロラツアーを予約。10時出発なので間に合った。
さてディナーをどうしよう。フロントに尋ねると付近のテイクアウトは土曜なので早終い、
ファーストフードも20分ほど歩く。(歩くのはわけないが、低温で危険だと止められた)
デリバリーを検討するもミニマムオーダーが$15で却下。
結局フロント横の自販機でカップヌードルを購入。
お湯を入れ、チンして食す。出発までテレビを見たり荷をほどいたり。

 出迎えにきたのは日本人ガイドの方だった。アメリカ人男性ジェームスと僕の2人が客である。
40分あまりのドライブで目的地のスキーランドへ。ここは週末のみスキー場としてオープンしている。

 星は出ているものの薄っすらと靄がかかり不安は募る。小屋の中でホットチョコレートを飲みながら出現を待つ。
小屋内は30人程の日本人観光客でごった返していた。(ピーク時には200人程の日本人であふれ返るそうな。)

 1時間あまり過ぎただろうか?”出ました”の声。外へでる。
薄っすらと、しかし明らかに雲とは異なる淡い光が上空に見える。写真などのイメージがあり、いまいちの感。
一瞬、帯状に蛇行した”カーテン”が見られた。慌ててシャッターを押す。絞り2で10秒開放(写っていて欲しい)。
10時にホテルを出て午前2時までいたがこれを最後にオーロラらしいものは見られなかった。

 収穫はあった。ラビットブーツを筆頭に、目の周りを除いて全く寒さを感じない。
G−SHOCKの温度計は−11.8℃を示していた。
バンフよりはるかに暖かく、40分以上表でじっと立っていても平気であった。すばらしい。
ホテルへ戻り車内で料金を支払い部屋へ。3時をまわり、シャワーは諦め床につく。


 フェアバンクスの街頭温度計だが、センサーの位置が数十センチ違うだけで温度も違う為、バラバラらしい。
電光掲示板の熱の影響もうけるそうだ。予想していたよりも気温が高く、何となく肩透かしを食らった気分。
バンフの寒さが懐かしい。

 アラスカ料理を食べてみたくて同宿の日本人青年2人とThe Pump House Restaurant & Saloon へ。
久々に豪勢な食事を取る。
アルコールを注文しようとすると写真つきIDの提示を求められた。生憎宿に置いてきてしまったため断念。
青年の一人が気を利かせてくれ、2杯頼んでもらいメルローを味わった。
Reindeer(カリブー、トナカイ)のシチューとWild Boar chops(イノシシ)を 注文。
サイズが気になり確認すると大きそうなのでシチューの方は$6分だけサーブしてもらった。
オイスターも気になったが”シアトルからアラスカ航空で直送”とあったので戻ったおりにでも
シーフードレストランを探そうと思う。

 両方とも肉は柔らかかった。味付けだが、トナカイは胡椒がきき、イノシシはトマト系の酸味が強く、
おそらく匂いを和らげる工夫と思われる。独特の味や匂い、食感といったものは感じられなかった。
(後にアラスカにはイノシシが棲息していないと判明。他の州から仕入れているようだ。)

Reindeerとカリブーは同じである。Reindeerは”養殖物”、カリブーは天然物。
カリブーは保護されており、もし食べると、食べた人が”捕獲”されてしまう。ご注意を。


mini yakuzaishiことナツコさんとバスディポーで待ち合わせ。
”のり通1回目の帰国記念飲み会”のおり会っているようだが、体調がすぐれず途中退席されたようだ。
アラスカランドへ行ったがアートギャラリー以外は美ヶ原高原美術館の冬季状態であった。
近くにある”世界最北デニーズ”へ。その手前にドライブスルー付き銀行を見つけカメラにおさめる。
入り口を入るも期待していた片言日本語での”コンニーチハ、デニーズへヨウコーソ”の出迎えはなかった。
前日肉類を食したのでアラスカサーモンを注文、しばし歓談した。お互いNZに縁があるようだ。 Photos


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Fairbanks LINKS
Aurora Information Desk アラスカ・フェアバンクスを訪れる前に(休止中?)
Fairbanks Hotel 今回お世話になったホテル。オススメです。
Fairbanks Convention & Visitor Bureau Visitor Infoです。
(無料ガイドブック請求可能)

The Pump House レストラン。トナカイの肉やアラスカサーモンが食べられます。
Fairbanks Daily News Miner


アラスカン・シーフード

メニューに”Halibut”というのをよく見かける。和名はオヒョウ。
アラスカへ行ったが食べ忘れたという人はマクドナルドへ。フィレオフィッシュの魚がこれである。

帰国後、コンビニの鮭おにぎりに”アラスカサーモン使用”とシールが貼ってあった。
食べ忘れた方はコンビニへ。


フェアバンクス人口約83,000人≠北海道千歳市約83,000人。
アンカレッジ人口約26万人≠山口県下関市約26万人。
アラスカ州人口約662,000人≠鳥取県約613,000人。




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